「アタッシュケース」か「アタッシェケース」かという話は今のところ抜きにするとして、
アタッシェケースは公開後数年たった今でも暗号が破られていないという、
ある程度信頼できる暗号化ソフトだ。
いまだに破られていないと言われる暗号化ソフト アタッシェケース
■ アタッシェケースの特徴
やはり一番は手軽さだろう。直感的に操作できる。
暗号化したいファイルをドラッグ&ドロップして
パスワードを入力するだけで、暗号ファイルが生成される。
そして、フリーソフトとしては十分な高信頼性も特徴的だ。
■ 高い信頼性
作者サイトによると、
アタッシェケースでは「2000年10月にアメリカ政府標準技術局(NIST) によって、
次世代暗号化標準 AES(Advanced Encryption Standard)として選定された
“Rijndael(ラインダール)”」というアルゴリズムを採用していて、
「2009年現在、解読に成功したという情報はありません。」とのこと。
もちろんこのアタッシェケースも、パスワード総当たりの危険は免れないが。
■ 使用上の注意点 - パスワードは絶対忘れないこと
「高信頼性」ということは裏を返せば「パスワードを忘れてしまったら復元が不可能」ということだ。
パスワードの総当たりという方法はあるが、不可能に近い。
この点について、アタッシェケースのヘルプから引用する。
しばしばメールをいただきますが、作者でも解読不可能です。パスワード文字列は、鍵として暗号化ファイルにそのまま含めているわけではありません。暗号化する際のシャッフルの「素」として使っています。イメージとしては料理に入れる「調味料」と同じで、完全に溶けて素材と混ざり合っている状態です。
ということで、くれぐれも入力したパスワードはお忘れなく。
アタッシェケースは、個人で使うには十分な性能を持った暗号化ソフトだ。
重要書類や見られたくないファイルをちょっと隠しておく時などに便利だろう。