便利で役に立つフリーソフトを使ったことのある多くの人が、
このような疑問を抱くことだろう。
フリーソフトが無料な理由はそれぞれのソフトでもちろん違うし、
その理由も様々だが、この記事ではそれらをまとめてみることにしよう。
■ 作者の好意による
・ソフトをつくるのが好きでしょうがなくて、それを公開している。
・自分の作ったものを人に役立ててもらうことの喜び。
・作者自身のスキルアップのためにフリーソフトをつくる。
■ 自社・自分の宣伝のため
・企業であれば、フリーソフトをつくることで知名度を上げることができる。
・個人であれば、フリーソフトによって技術を証明できる。
(「求職情報」が添付されていたフリーソフトを見たことがある。)
■ β(ベータ)版で製品のテストをするため
製品バージョンのソフトウェアを発売する前に
β版をフリーソフトとして市場にリリースする。
多くの人に使ってもらうことで、費用をかけずにテストできる。
■ その他
●情報収集のため
ある程度の個人情報やアクセス情報を得るためのソフトがある。
もちろん、その旨がライセンスに明記されていることがほとんどだが、
悪質なものはスパイウェアとも呼ばれる。
●オープンソース化して開発費を削減するため
他にもオープンソース化して開発費を削減するためという手もある。Linuxが有名です。OpenOfficeもそう。なぜフリーウェアソフトはあるのでしょう?
●有料ソフトが広まるようにするため
有料ソフトで作られたファイルを閲覧できるフリーソフトがある。
(例:Adobe Acrobat Reader, Microsoft Office Viewer, 一太郎ビューアなど。)
●フリーソフトに広告を付けて広告元から料金を得る
●商品化への足がかり
「これから、ある分野に進出しようと考えている場合はフリーで投入することもある。ある程度売れる道筋がついたなら有料化するという手もあります。TMPEGencなどはそこから始まったソフト。」なぜフリーウェアソフトはあるのでしょう?
●ソフトウェアだから
・ものと違って、複製するのに費用がかからない
・インターネットがあるので流通に費用がかからない
以上で書いたことをまとめたような記述があったので紹介する。
「企業が開発している場合はいろいろあって、ひとつはプラットフォーム化。典型的な成功例はiTunesで、無料で配布してシェアを広げてiPodを買ってもらう。Acrobat Readerも同じ手法ですよね。ほかにブラウザなんかだと、たとえばあらかじめGoogleの検索窓が組み込まれていて、検索するたびにGoogleから開発元にお金が入る仕組みもある。あるいは、ソフトを起動するとバナー広告が表示されるとか。単純に企業の宣伝というパターンも多いと思います。個人開発のソフトは、プログラマーの技術試しという側面が強い。そもそも金銭的リターンを求めていないんですよ」(All About「フリーウェア・シェアウェア」ガイドの吉原克さん-お役立ちソフトも多いけど…フリーソフトはなぜ無料?)
何はともあれ、フリーソフトは私たちの生活に欠かせないものとなりつつある。
感謝して使わせていただくことにしよう。
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